令和2年12月24日
一般社団法人八王子市医師会
会長 石塚 太一
八王子市医師会は八王子市と協力して5月からPCR外来を運営し、現在も1日20名前後の検査を続けています。
ホテル療養も医師会員が当番で続けています。
この冬の流行を予想し、130件以上の医療機関が診療・検査医療機関に登録し、新型コロナウイルス感染症も含め必要な検査・治療が行える体制を作りました。
この年末年始は、休日診療当番医を内科・小児科で診療所数を2倍に増やし、かつ、病院のバックアップ体制を敷きました。
また、入院医療機関の連携を密にし、適切に入院加療が行えるよう最大限できる限りの方策を採りました。
しかし、最近の新型コロナウイルス感染症、第3波の猛威により市内の入院病床は逼迫してきています。
急に病院や医師、看護師などの医療スタッフを増やすことはできません。
今ある医療施設、医療スタッフでこの事態を乗り切らなければなりません。
私たちも最大限努力を続けますが、これ以上感染者が増えると対応しきれなくなるかもしれません。
そうならないためには、これ以上感染者を増やさないことが一番大事です。
感染が起こりやすいのはマスクを外した会食の時だという事が分かっています。
お酒が入ると大きな声を出しやすくなります。
その時につばと一緒にウイルスが他の人の鼻や口の中に飛び込んで感染します。
ウイルスに感染している人がマスクをしているとウイルスの排出は95%抑えられます。
また、相手の人がマスクをしているとウイルスを吸い込むことを50%抑えることができます。
つまり、マスク×マスクで97.5%感染を抑えることができるのです。
ウイルスが手や皮膚についただけでは感染しません。
ウイルスのついた手で目や、鼻、口などの粘膜に触れると感染します。
手や皮膚を石鹸で洗う、アルコールで消毒すればウイルスはほとんどなくなります。
ですから、マスクを外して大人数で会食しない、手をよく洗うなど基本的なことを徹底して頂ければ感染者を減らすことができます。
私たち医療人は決して逃げずにできる限りのことをします。
ですから市民の皆様も感染防止を徹底してください。
これから年末年始の人が集まりやすい時期です。
特に気を付けてください。
年が明ければワクチンの接種もできそうです。
もう私たちは八王子市と準備を始めています。
新しい年を夢にあふれた素敵な年にできるかどうかは、皆さんのこれからの年末年始の過ごし方にかかっています。
皆でよい年にしましょう。
誰もが幸せになれる未来のために。
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子どもは呼吸器の空気の通り道が狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ、呼吸や心臓の負担になります。
マスクの着用時には、顔色・表情・体調の変化に気を付けましょう。
乳児の額に貼ったシートが口と鼻をふさぎ、窒息状態となる事故が過去に発生しています。
コロナ対策のために生活様式が変化したこの時期でも、乳幼児健診や予防接種は予定通り受診・接種しましょう。
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