八王子市医師会は八王子市の学校保健に関して様々な所で協力をしています。以下に、主な業務をご紹介いたします。
児童・生徒の学校生活での健康を守るために、八王子市ではすべての小・中学校に学校医を配置していますが、医師会は市の要請を受けて医師会員の中から学校医を紹介しています。内科、眼科、耳鼻科は各学校に必ず1人配置されています。精神科医は八王子市全体の学校を管轄しています。
学校での突然死の一番の原因である心臓疾患を発見するために、小・中学校の1年生全員に心臓検診を行っています。学校で心電図検査を行い、これを判読して学校医と心臓検診委員会委員が一次検診を行います。一次検診で心電図異常のあった場合、また、学校医の健診で心雑音や不整脈などの異常が見つかった場合、専門医による二次検診を行っています。更に、必要な場合は専門医のいる病院へ紹介し学校生活管理指導表(心臓病用)を出してもらい、学校生活中の突然死を防ぐ努力をしています。
尿検査をして、異常のある場合は専門医に紹介し精密検査をしています。尿異常のある児童・生徒の管理は学校生活管理指導表(腎臓病用)を出してもらい学校生活上の指導の参考とします。
先日、食品アレルギーによる痛ましい事故が起こりました。医師会では小児アレルギー疾患対策委員会を立ち上げ、アレルギー疾患のある場合、主治医の先生から学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)を出してもらい、学校生活で事故が起こらないように対策を講じています。
八王子市の学校保健に関する様々な事柄を相談する会議に参加しています。学校からは、小・中学校長、養護教諭、栄養士の代表。市からは、指導主事、保険給食課担当職員。歯科医師会、薬剤師会からは担当理事。医師会からは医師会長、内科学校医、耳鼻科学校医、眼科学校医の担当理事が出席しています。
(文責:石塚)